振り返り日記2

すごく仲は良かった。周りからはいつもお似合いのカップルだと言われていた。

優しくてカッコよくて大切な存在だった。

毎日電話をして、一緒にご飯を食べて、同じ布団で寝る。一日も腕枕を欠かす日はなかった。休日が合えば一緒にお出かけをした。お互いの両親とも顔を合わせていた。

それなのになんでだろう、この心の寂しさはなんなんだろう?

 

どこかいつも心が通じていない虚しさを感じていた。

 

当時はその虚しさの正体がわからなくてモヤモヤしていた。でも自分達は仲良しだし毎日抱き合って寝ていたし、十分幸せだ。大丈夫だと自分に言い聞かせていたと思う。

 

それでもやっぱり人間の心に限界は来る。一番大好きな人に受け入れてもらえない、拒否される現実が日に日に心を蝕んでいっていた。

 

その頃に気づいたことがあった。優しさと思いやりは別問題だということ。

優しくすることは誰にでもできる。なぜなら優しさは演じることができるから。

でも思いやりは違う。もはやあの頃セックスを求めていなかった。

もうとっくに諦めていたと思う。それでも心のつながりと温もりをただ感じたかった。

セックスレスとはセックスがレスなのではく、思いやりの気持ち、心からの愛情表現を怠った時に起こる現象なんだと思う。

 

ネットで検索をすると、下着を新調するだとか、ムードを作るだとか、栄養のある食事でアプローチするだとか色んなアドバイスが出てくるけど、違う。

そんなんじゃない。そんな物理的なアプローチで改善されるほどセックスレスは甘くない。大半は精神的なものからくる問題だと思う。

だからまずそこを解決することが大事。

 

 

 

 

 

今日からの振り返り日記

セックスレスとは

セックスレスとは:特別な理由があるわけではなく1ヶ月以上関係がないこと。

この言葉すらに傷ついて打ちのめされていた過去の自分。この言葉で深い深い傷がついたことは間違いない。
今ようやく言葉にして自分の傷と向き合うことができるようになった。
そして当時の自分は狂ったように”セックスレス”という言葉で検索をかけ続け、どこかに突破口があることを期待してみたり、似た境遇の意見や日記を読み漁ることで気持ちを宥めようとしていた。どこの誰の記事かも思い出せないけど、心が救われた事もあった。だから今度は自分がその立場になれるかもしれないと思い、回想日記を書いてみることにする。

5年交際&同棲を経て破局。思い返すと最初の半年だけだった。こんな言葉なんて知りもしなかった。
半年を過ぎた頃から気づけば1ヶ月に1回になっていた。

そして交際1年が経過。気づけば1ヶ月に1回を頑張ってキープしようとしていた自分がいた。

交際2年が経過。この頃にはセックスレスという言葉に悩むようになっていた。周りの人間にも相談をし始めるようになった。
それでも頑張って自分から行動を起こせば何とかレスを防げるようなそんな状態だった。まだ大丈夫だと思っていた。

交際3年が経過。この頃から軽いうつ状態になっていった。自分から行動を起こすこともなくなっていた。自分という人間が惨めでけがらわしいそんな気分だった。

交際4年が経過。今振り返ると抜け殻みたいな生活をしていたと思う。自分から行動を起こす。今じゃない。今日じゃない。今日はもう遅いから。今はまだ朝だから。昼だから。疲れてるから。そんな言葉ばかりが返ってくる。
自分から行きたいから待っててほしいと言われる。言われた通りなんのアクションも起こさず待つ。気づけば3ヶ月経過する。それでも相手の言葉を信じてもう少し待ってみる。気づけば6ヶ月が経過する。しびれを切らして聞いてみる。そうするとまた同じフレーズが返ってくる。この繰り返しの日々。
メンタルがボロボロになりもうその事に触れなくなる。行動を起こす気持ちもゼロになる。気がつけば背中を向けて眠るようになっていた。